マルーンの部屋

東海、関西地方の鉄道とバスのブログ

余命わずか ノンステ青色ステッカー車 日産D

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 前回はこの写真の右側(いすゞ車)でしたが、

今回は左側(日産D車)です

 

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この日産ディーゼル+西日本車体の車両は

名古屋市営の中で最も少数派です

 

いすゞ、日野(Jバスグループ)が多い中で

影が薄くなっている存在だと思います

 

そもそもの在籍数が少ないため、

青ステのH16式、緑ステのH19式の

2グループしかありません

 

また日産D、西日本車体ともに

両方ともすでにバス製造から撤退しているので、

この車両は減っていく一方です

 

 

廃車が近づく青ステだけでなく

まだ余裕がある緑ステも

撮影する必要があると思っています

 

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青ステと緑ステの並びです

 

 

現在の名古屋市営バス大型車は基本的に

前中扉間の右側は車いすスペースを兼ねた

1人席×4ですが、

 

日産Dの青ステだけはロングシートになっています

名鉄の3300系の初期車にある

跳ね上げ座席のようになっています

 

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降車ボタンも現在の主流とは異なります

黄色ではなく、比較的おしとやかな感じです

 

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いすゞ車と同じく、やはり青ステは

出入口の表示がステッカーではありません

(日産D車も緑ステは出入口ステッカー表示)

 

 

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手前の青ステと奥の緑ステの車両は

後部にわかりやすい違いがあります

個人的には緑ステの方が好みではあります

 

 

この日産D青ステ車の特徴として、

行先表示のLEDが見にくい

ということがあります

(NSFも同じ)

 

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この写真のように少しでも

正面からずれると、文字がぼやーっとして

見にくくなっています

 

初期のLED表示器の弱点です

 

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緑ステはきれいに発光するタイプの

時代の車両なので、比べてみると一目瞭然です

 

この初期のLEDのぼんやりさも

技術の進歩を感じさせます

 

 

 

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名古屋市は家庭から出た食用油を集めて、

バスの燃料として使う取り組みをしています

 

もちろん、普通のガソリンと混ぜると

壊れるので、稲西営業所の2台が

廃油専用として設定されています

 

その2台に選ばれたのが、

日産D青ステ車のNN34、35号車です

当初は全面ラッピングで表示していましたが、

現在は写真のように小ぶりなステッカーで

表示しています

 

栄や金山に出没しますが、

現在は車庫にいることが多いように感じます

 

この2台以外の廃油燃料の車両は

今のところ存在していないので、

この2台が廃車されたら、追加があるのか

それとも廃油燃料の取り組みを終わらせるのか

注目のポイントです

 

 

2回にわたって、寿命が近づいている

標準ノンステップバス青色ステッカー車について

書いてきました

 

ノンステップバスの黎明期(試作的な)が終わったころに

登場した車両たちが青ステの車両だと思います

 

現在まで続くノンステップバス安定期の

基礎を作った車両たちです

 

 

彼らが名古屋で走れなくなった後も、

第二の人生をどこかで送れることを

願っています