種別と行先の表示方法は
ひとつの幕に一緒にのせたり、
種別幕と行先幕に分割したりと、
各社色々ありますが、
その中で、「回送」は「普通」や「特急」などと同じ
種別として扱われるため、
種別表示と行先表示が分かれている場合、
種別幕の一員として
収録されていることがほとんどです
しかし、JR東海では不思議なことに
「回送」表示が種別の方ではなく、
本来、行先を表示する方で表示されます
なので、幕回しの途中などでは
種別幕の種別と同時に、
行先幕の方で「回送」が
表示されてしまうこともあります
長々と説明を書きましたが、
この現象は鉄道好きからすると
JR東海のひとつの名物と言っても
過言ではないでしょう
回送以外も臨時や試運転の幕も
行先側に書かれています
なお、これらが行先幕に書かれるのは
側面だけで、前面はちゃんと種別の方に表示されます
このことから、
「枠がでかい行先幕の方に書いた方が見やすい」
というのが理由だと個人的には思っています
「回送」に設定したら
前面の表示器は種別幕を、
側面の表示幕は行先幕を動かすという
複雑な設定なのでしょう
一応、「普通」の表示も行先の方で
できるみたいです
この姿はなかなかお目にかかれません
自分も両方の「普通」が
ぴったり揃ったのを見たことはありません
JR東海はコマ数が多そうな上、
行先幕に種別名も入っているので
なかなか奥が深そうです
種別と行先がごっちゃになっているのは
こちらも有名ですね
古めの近鉄特急車です
このタイプは種別と行先の2つの
幕に分割されているように見えますが、
実際は上の「特急」の部分は
固定で、下の部分だけが幕になっています
なので、「回送」表示をしたければ
本来、行先を表す部分(下)に表示せざるを得ません
というわけで「特急 回送」が出来上がります
この風景は
このタイプの車両が名古屋止まりで来たら
確実に見ることができます