マルーンの部屋

東海、関西地方の鉄道とバスのブログ

長期離脱を経験した名鉄3154F

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名鉄3154Fです

VVVF-IGBT搭載ステンレス通勤車の

2両編成の3100系、第4編成です

 

特に何もない普通の車両ですが、

実はこの車両、1年ほど前まで長期休車していました

 

 

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理由は彼、2209Fです

 

2209Fは2018年の夏に

河和線走行中に雷を受けて故障しました

 

その時はまだ2213Fがなく、

1編成でも2200系が故障で抜けると

一般車両で代走させなければならず、

この時もしばらく代走させていました

 

(この代走については「名鉄2213Fの意味」、

名鉄6000系列の代走特急」をご覧ください)

 

重大な故障だったようですが、

いつまでも代走させるわけにはいかないということで、

 

特急車に比べると運用に余裕のある一般車のうち

2200系と同世代の車両から部品をもらって、

2209Fを復活させる手法がとられました

 

そのドナーに選ばれたのが、

3305Fと3154Fでした

 

3300系は3150系の4両版であり、

2両編成の3154Fと合わせて、

6連の2209Fと同じ量の部品を調達しました

 

 

2209Fは

三菱製のVVVFインバーターということで、

ドナーも三菱製(か東芝OEM)の前期車が選出されました

 

ちなみに、3300系と3150系は

増備途中から東芝製のインバーターになっています

 

余談ですが、前期車のうち転換クロスシートを持つ

初期製造の分がドナーになったところから

名鉄の本心が透けて見える感じはしますね

 

 

3305Fは比較的すぐ復帰したのですが、

3154Fは長いこと舞木に留置され、

鉄道ファン界隈では一時期廃車の可能性も

話題に上りました

 

もちろん、名鉄が新しい車両を

廃車にするわけがなく(したことあるけど)

ほぼ1年半が経った2019年12月に見事復活しました

 

さすがに1年半近くも放置されていたため、

ある程度の修繕は受けたようで、

きれいになって帰ってきました

 

前述のように3150系の後期車は

東芝のVVVFなので、もしかしたら

3154Fも東芝製になっているかと思いましたが、

変わらず、三菱製のままでした

 

2209Fの故障にインバーター取替がなかったのか

わざわざ三菱に作ってもらったのかは不明です