マルーンの部屋

東海、関西地方の鉄道とバスのブログ

名古屋市営バス 来たる日野車大量廃車時代に備えて・・・

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現在の名古屋市営バスの車両の中で

いすゞに次ぐ勢力の日野自動車製の車両

 

名古屋市営バスの車両(メーグル、ガイドウェイ除く)の中で

およそ3割を占めています

 

かつては日野が在籍両数1位でしたが、

近年は日野車が導入されなくなり、

いすゞ車のみの導入が続いたことで1位の座を明け渡しています

 

とはいっても、在籍の3割も占める

日野車の存在感は大きいものがあります

 

さらに言えば営業所ごとに偏りがあるので

いすゞと数がほぼ拮抗しているところもあります

 

現在の市バスのうち、

日野車は3割ということで、300台ほどの車両数となり、

主力の一部であると言えますが

実はそれほど安泰ではないという事実があります

今回はその紹介です

 

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まずは現在の日野車の中で最古参となる

平成18年度導入の一般大型車です

マイナーチェンジ前の車体で、

いすゞ車と同じ4つ目ライトであるところがポイントです

 

現在の日野車の中で最多勢力を誇る

なんと110両が一気に投入されました

 

名古屋市バスのルールに従うと、

3年後くらいで廃車になる計算で

これだけで現在の日野車の3分の1が

いなくなってしまうことになります

 

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続いて平成19年度導入の車両です

一般車が51両、基幹2号専用車が19両の

合計70両が導入されました

こちらも、大きくまとまった導入となっています


先ほどの車両と違い、2つ目ライトになり

いすゞ車と見分けやすくなりました

 

また、公式側の後ろに穴が開いていること、

非公式側の最後部の窓が大きくなったところが

見分けポイントです(下写真参照、右がH19)

 

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こちらもあと4~5年くらいの寿命と思われ

そんなに先は長くないという・・・

 

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平成21年度には一般車両を45両導入

一部は高速系統用車両にもなっています

 

高速系統用車両は写真のように

外観からでもサボ受けがついているので

すぐに見分けることができます

 

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翌年の平成22年度には

一般車48両と基幹2号専用車21両、中型車が21両の

計90両が導入されました

 

3種類の車両が一気に導入された平成22年度、

この年を最後に名古屋市営バスが日野製の車を

新車導入することは途絶え、現在に至ります

 

名古屋市営バスのルールでは18年で廃車が基本で

一部は前倒しで16~7年くらいで廃車されます

 

300両ほどもいる日野車ですが、

比較的バラバラに導入されたいすゞ車と異なり

全て平成18、19、21、22年度と

わずか5年の間に導入された車両であり、

廃車になる時も一気にいなくなってしまうと思われます

 

彼らが導入された年から18を足し算すると

令和6、7、9、10年度となり、

現在の令和3年度からそう遠くない未来です

 

それにこのような大量廃車の場合、

負担を分散するために、

一部は前倒しでの廃車も可能性として考えられます

 

また、現在11年連続でいすゞ車のみの導入となっており、

日野車が導入される可能性が低くなっています

 

なので現在の日野車が一気にいなくなるだけでなく、

名古屋市営バスから日野の車が消えてしまう可能性も

充分考えられます

 

「いっぱいいるから」と油断せず

日野の車両の撮影を

今のうちに始めておくべきではないかと考えます