⑤からつづきます
普通和歌山市行きに充当される3500系です
南海本線の終点まで走破するという
かなり長距離を走る普通列車です
何本もの速達列車に追い抜かされながら
時間をかけて和歌山までたどり着く運用、
お疲れ様なことでございます
3500系の側面でございます
ぱっと見は、完全に南海電車ですが、
実はこの車両、純粋な南海の車両ではなく、
元泉北高速鉄道所属の車両となっています
まだ、一部の3500系は泉北高速所属として
南海高野線乗り入れも含めて活躍しており、
3500系オリジナルの泉北高速塗装も見ることができます
泉北高速での車両置き換えで不要になった車両を
南海がもらって、さらに古い南海の車両を置き換えました
主要私鉄でいらなくなった車両を
グループの鉄道会社にプレゼントすることは
阪急→能勢電を始め、多々ありますが
こちらは逆向きのプレゼントでめずらしいですね
先ほど出てきた泉北高速所属車の
写真と見比べていただければわかると思いますが、
前面方向幕の左右にある、車番と社章?が
南海に譲渡されるにあたり、取り外されています
そのため、南海転属車ではその位置に
ステンレスのわずかな歪みと固定していたブツブツを
泉北高速時代の名残として見ることができます