記念すべき第1号車となる、名鉄バス5101号車です
高速、観光バスのドアタイプは
開け閉めの多い路線に適する(=近距離高速線に向く)
折戸仕様車(下写真左)と
隙間風が少なく、快適さが向上する(=中長距離、観光に向く)
スイングドア仕様車(下写真右)の2種類があります


エアロエースのライバル車種となる、
Jバス(日野&いすゞ連合)のセレガ―ラ(上写真)は
見ての通り、両方のドアを選択することができます
左写真の名鉄バス車両は途中停が多く、
開け閉めを多用する、近距離高速路線用なので折戸仕様、
右写真の西日本JRバスは長距離路線で
開け閉めの頻度が少ないのでスイングドアです


ここみたいに同じ路線でも折戸とスイングドアが
混ざっているところもありますが(^^;
一方、三菱ふそうはというと・・・
エアロエースはこれまでスイングドア仕様車のみの
設定となっており、折戸は選択できませんでした
なので、名鉄バスでは
同じ近距離路線バスに使用する車両でも
Jバス製では折戸仕様で導入したのに対し
ふそう製ではスイングドアで導入していました
エアロバスの時代は折り戸仕様もあったのですが、
エアロエースになった時に設定が消えてしまいました
しかし、スイングドア仕様では折り戸仕様に比べて
・開け閉めに時間がかかる
・ドアが飛び出ることにより、寄りづらい
という開け閉めが多く、道路沿いの途中停留所に停まる
近距離高速バスでは弱点が目立ってしまいます


ドアの飛び出かたに注目!!
このタイプの車両の多くを占める、
観光バス、中長距離昼行バス、夜行バスの用途では
これらのスイングドアの弱点は、あまり問題ではないため
エアロエース開発時には割り切られたのだと思われますが、
今回、近距離高速バス用途でも用いる名鉄バスが
三菱ふそうとともに開発し、初号車を導入しました
名鉄バスの車番は5101号車になりました
5は車内が詰め込み仕様を表し、
1が2021年の下1桁から、01で第1号車です
名古屋営業所に導入され、
ガサガサな写真で失礼しておりますが、
ドアの拡大写真です
エアロエースの車体のカーブに合わせて、
ドアも特徴的な形状をしており
下部は車体から飛び出しています


しっかり中に収まっているセレガ―ラとは対照的です
また、セレガ―ラは前寄りにドアが格納されますが、
エアロエースは後ろ寄りに入っていきます
現状は名鉄バスに導入された折り戸仕様車は
この1台のみとなっています
しかし、このコロナ渦で
名鉄バスも少なからぬ打撃を受けていると考えられ、
高速、観光バス車体の新車導入も
コロナ前の19年導入分は15台だったのに対し、
20年導入分はまさかの0台、
21年導入分も現状、この1台のみです
ただ、昨年は減便による玉突きで
経年車を置き換えできましたが、
さすがに減便で余った弾もなくなったので
最小限の導入はあるのではないかと思います
せっかく作ったわけなので
ちゃんと活躍できるといいですね(^^♪
個人的にはスイングドアの方が好きですが ((おい