名古屋市営バスの中で、マ二アックな要素が多い傾向にあるのが
一般系統の車両の送り込みを営業化させた「出入庫系統」であります
「回送車に乗せてあげてる」だけなので
朝の車庫発、夜のターミナル発が多い傾向があります
本数が偏りまくっていたり、昼間の運行が皆無だったり
はたまた本数が異様に少ないことも・・・
なかなか濃ゆい路線が多くなっていますが、
今回はそのうちの一つ、「猪.星(支)」を紹介します
(「猪.星」が系統名です)
「猪.星」は猪高車庫から星ヶ丘のターミナルに
車両を送り込む系統です
猪高営業所は星ヶ丘がメインターミナルなので
当然出入庫する車両は多く、市内に数ある出入庫系統の中でも
トップクラスの本数を誇っています
が、一筋縄では当然行きません( ー`дー´)キリッ
朝の1本のみ、別ルートで運行される便があり、
支線系統として区別されています
多くのバスが運行される本線系統は
南下した後、東山通りを西進、星ヶ丘に到着するという
ほぼ最短距離の無難な経路を取ります
しかし、この支線系統は東山通りを逆に東へ向かい、
星ヶ丘のひとつ隣の駅、一社駅を経由してさらに南下
植園町の方をくるっと周り、北上して星ヶ丘に着きます
本線系統は11分で終着と
かなり短い系統になっていますが、
同じ起終点ながらこちらは40分もかかります!(^^)!
で、なんでこの系統があるかという話ですが、
一社駅から星ヶ丘までの間は
昼間に運行される地域巡回系統のルートそのままなのです
しかし、地域巡回系統はお金の出どころなど
なかなか複雑でして、朝夕の運行はできません
なので地域巡回バスが来ないバス停の救済として
この地域の住民を星ヶ丘に送るため、
朝の1本のみ運行しているものと思われます
猪高車庫から一社の間は
昼間時でも毎時3本ほどある幹一社1系統の一部なので
その区間増強便としての意味合いもあります
なので、1日1本の支線系統と言いつつも、
この系統オンリーのバス停はなく、
常にどこかの系統の補強という扱いになっています
まとめると、猪高車庫から星ヶ丘までの
「猪.星」本線系統の別ルート便というわけではなく、
幹一社1系統の区間増強便である一社までと
一社始発の地域巡回系統の朝便という
2つの便を合わせたようなものだといえます
少なくとも、全線乗り通すような便ではないことは確かです
次回はこの便に乗ったレポートを
お届けしたいと思います