マルーンの部屋

東海、関西地方の鉄道とバスのブログ

ローカル列車に乗って「いかめしの駅」森へ

 

 

 

でん!

「いかめし」で有名な森駅です

 

普通列車はこの駅を始終着とする列車が多く

特急も全列車が停車する、札幌~函館間の主要駅のひとつです

 

この日は函館~札幌を18きっぷを使って移動してみようという

年取ったらおっくうだろうなあという旅程でした(笑)

 

・・・と笑ってますが、私が年を取る前に

長万部~小樽~札幌の通称”山線”の区間が廃止になるんですよね

笑えない現実です

 

というわけで、乗り収めの人たちが増える前に

乗っておこうという算段でございました

(廃線前にもう1回くらい乗りそうな気がしますが)

 

あと、個人的に興味があった

新幹線接続の新函館北斗駅をスルーする普通列車にも

乗ってみたかったのでこれも加えることに・・・

 

この2点を考慮すると、ただでさえ少ない本数がさらに削られ・・・

函館を朝一の始発で出るか、昼過ぎに出るかの2択にΣ(゚д゚lll)

 

函館の朝市でええもん喰って、昼過ぎということに

・・・と思ったのですが、昼過ぎに出ると小樽に20時前

せっかくの山線区間が暗くなってしまうのでは?と

 

朝市、あきらめました😿

函館5時49分発というハードスケジュールorz

 

 

やってきたのはキハ40のなんと3両編成Σ(゚д゚lll)

なんと豪華な編成でしょう

 

ただし乗ったのはワタクシのほかに地元の人と旅人風が

数名ずつと片手で数えられる+ちょいくらいの人数

1両どころか日野ポンチョでも運びきれます

 

ワンマンと書かれていましたが、運転士さんのほかにもう一人

ただ、車掌ではないようで車内改札もありませんでした

 

 

七飯で今回の目的のひとつである分岐が始まります

隣の駅が新函館北斗と大沼になっています

 

新函館北斗のほうが新幹線連絡がある上に本線です

もちろん、特急もすべてこっち

新函館北斗仁山に停まって大沼にたどり着きます

 

一方のルートは勾配を避けた大回りルート

通称、藤城支線といいます

途中に駅はなく、次の駅は本線と合流後の大沼になります

 

現在は勾配を避けた下り(札幌)方面の貨物列車と

一部の普通列車のみが走ります

 

ちなみに、駅名標の一部がシール張りなのは

北海道新幹線開業に合わせて、渡島大野駅を改称して

新函館北斗駅にしたことによるものです

 

本線にしかない駅はあるのに、藤城支線に駅はないのですから

ローカル列車といえども全部本線に回してあげればいいのにと

思ってしまいますが・・・

貨物がなかったら確実に廃線だと思います

 

 

とか言ってますが前述のとおり、この区間を乗るのも

今回の旅のひとつの目的でございますので(笑)

この列車は新函館北斗を素通りする藤城支線へと走り始めます

 

 

新函館北斗へ向かう線路を豪快に見下ろして進みます

都心部の立体交差みたいです

電化前だったらこっちのほうが本線っぽく見えたでしょうね

 

新幹線の延伸を機に、函館~新函館北斗の短区間のみ電化され

札幌圏と似たような電車が走り始めました

個人的にはこんな狭い区間に押し込められて

不憫に見えて仕方ないんですけど(>_<)

 

一方こちらは、単線非電化です。当然です

 

左側にひらけた土地を見下ろすように高台を進むので

新函館北斗の周辺を見渡す感じになります

 

 

遠くに新函館北斗の駅舎が見えます

目のいい人なら新函館北斗の駅から藤城支線の列車が

見えるくらいの距離ですね

 

駅の周りには、わずかばかりの街みたいなものがあり

その周囲を畑が取り巻いています

仮とはいえ、新幹線の終着駅とは思えぬ光景です

 

新幹線の車両もこんな感じのところを走り抜けることはあっても

ここが終点ってのも「えっ!?」って感じでしょうね

 

藤城支線側は線路の状態がよくないようで

徐行運転を繰り返しながら、合流地点の大沼に到着しました

特急が走らない部分はJR北海道も割り切っているのでしょう

 

 

ちなみに3両のうち2両はここで切り離しだそうでΣ(゚д゚lll)

大沼到着前に目的不明の乗務員氏が回ってきて説明

ワタクシも2両目におりましたので、移動することになりました

 

ちょっと考えが甘かったですね(笑)

さすがにこの乗車率で森まで3両で行くなんて

センスないですよね

 

客を1両目に追い出すと、大沼到着前から切り離し準備

幌を外したりと忙しく準備を始めました

2人乗務だったのはこのためなんですね

この人が切り離した後の列車を運転すると思われます

 

それなりに人手が用意されているわけでもなく

早めに始めておこうということでしょう

 

北海道のローカル乗ってると思うのですが

一人の乗務員さん、駅員さんがいろんな事やってるんですよね

一つ一つの仕事の絶対量がこっちより少ないとはいえ

ほんとに頭が下がります

 

大沼で切り離しのため小休止

その間に特急おおぞらの1番列車が駆け抜けていきました

まるで近江今津のようです(笑)

 

前述のとおり、大沼で合流したわけですが

実はまた分岐が始まります

 

再掲

 

駅名標には「鹿部」「大沼公園」とあります

(ちなみに逆は「仁山」しかなく、藤城支線「七飯」がありませんね)

 

こちらも勾配によるもので「大沼公園」の方が本線、

対して「鹿部」が迂回路線の砂原支線といいます

 

先ほどと同じく特急は全列車本線経由

勾配を避ける貨物の片道が支線経由です

(ただし、こっちは上り函館方面貨物が支線経由)

 

違うところは本線、支線ともに駅があること

なのでこっちは何としてでも両方ともに

ローカルを走らせる必要があります

 

今回の乗車列車は支線経由でした

ことごとく本線を嫌う列車ですね(笑)

 

 

また分岐を撮影します(^^♪

なんか使ってない側線感が出てますが、正真正銘の本線です

内陸側にあたる、左に分岐していきました

 

 

途中、銚子口信号場で行き違い停車

 

見ての通り「元」駅だったところです

雑草まみれというわけではなく、整備されていて

こざっぱりとした公園みたいな感じです

 

ただ、駅時代は1日3人未満と

ほぼ実測不能みたいな値が出てしまい廃駅

交換設備のみが残り、今に至るようです

 

 

駅名標はしっかり外されていました

隣は名所案内だったそうです

 

乗り降りする人がほぼ0の駅にも名所案内を置くあたり

日本人の律義さが出ているように思います

 

ちなみにこの駅のほかにも流山温泉、池田園と

大沼~鹿部の間の3駅がごそっと廃駅になっています

これが北海道のリアルなんでしょうね

 

 

線名のもとになった渡島砂原駅に到着

ここは1日45人も乗るみたいです!!

・・・とか言ってる時点で、かなり基準がずれていますが(-_-;)

 

名古屋とはかけ離れた土地の雰囲気を見ながら

揺られること函館から約2時間、森駅に到着しました

 

 

朝日を受けてたたずむキハ40です

左の1811が函館から乗ってきた車両、

1704が逆方向の長万部から来た車両です

 

札幌まで地図的にはまだまだ序章みたいなものなのに

2時間も揺られてようやくたどり着きました

 

キハ40のローカルで25分無停車はしびれましたね

さすが北海道です