
グループの不動産業やホテル事業などで潤っていたうえに、
同じくグループにいすゞの販売会社をもつこともあり
都会のバス会社に比べて耐用年数は長めであるものの、
基本的に新車しか導入してこなかった三重交通
最近はその傾向にも変化がみられ、
続々と元東京都営バスの中古車両が導入されています
2016年に日野レインボーの中型ロングを導入したのが
初の都営中古だったのですが、この時はお試しだったのか1台のみ
6915号車で、当初は志摩所属でしたが、今は四日市所属になり
撮りに行くのが楽になりました(笑)
新製導入された(微妙に世代が違う)同型車とともに働いています
少し空いて、2018年から年1、2台ペースで合計5台の大型車
エアロスター(ペタノン)が桑名営業所に導入されました
2355~59号車です
路線車ではかなりの少数派(特に大型車では)の三菱ふそうを
わざわざ中古で入れたのには驚きましたね
それも会社によって好き嫌いの分かれるペタノンです
大型車(&都営バスなので都会仕様)の威力を発揮して
桑名駅から、なばなの里へ向かう路線を中心に入っています
で、それに続く形で現在進行形で入っているのがいすゞエルガ

桑名営業所に集中導入されたエアロスターとは異なり、
最も需要のある四日市営業所に配属されました
1043号車を皮切りに続々と導入され、現在1047号車まで在籍
わずか2年ほどの間に5台も導入Σ(゚д゚lll)
ふらっと何も考えずに昼間行っても、
1時間いれば1台くらいは会えるくらいになりました
そして、ワタクシ未撮影なのですが1048号車が導入され
ついに初の伊勢営業所配属となりました👏
伊勢神宮の多客輸送などに力を発揮することでしょう
以上が今現在の、都営バス中古の三重交通車両です
最近はペースが確実に上がってきていますね
とはいえ、新車導入をしなくなったというわけではなく
下道路線バスだけでも、中古導入の倍以上の台数を新車で入れており
昨年度分も大型のエルガと中型のエルガミオを4台ずつ?くらいと
マイクロバスを数台購入
足りない分を中古で補っているという印象です
三重県全域に路線を張り巡らせているので
車両更新に必要な台数も多くなり、苦労が察せられます
エアロスターの入った桑名営業所は、団地からの通勤ラッシュに
詰め込みが利くツーステ長尺が重宝されていましたが、
さすがに寿命が来ていて、置き換えが急務だったということでしょう
エアロスターが入り終わった今は新車による置き換えになっており
昨年度も大型ツーステが2台置き換えられました
四日市営業所はバリアフリー化が早く&公害に敏感なので
初期のノンステップバスや天然ガス燃料が在籍
皆様ご存じのとおり、そこら辺の車は全国的に不調率が高く
(天然ガスはガスボンベの耐用年数により)
早期廃車されることが非常に多いことで有名
四日市に導入された5台の中古エルガですが
近い台数の初期ノンステ(フルフラット)、天然ガスが
同時期に除籍されています
直接的な置き換えは異なるので簡単には言えませんが、
数字的には、中古購入で標準より短命になる車を置き換えて
新車購入で既存車を玉突いて他営業所の経年車を置き換え
みたいな印象を受けます
というわけで近年の四日市営業所は新車と中古が並行して
多数導入されていて、大型車を中心に変化が激しくなっています
ただ、早期廃車になりそうな車両は、全部置き換えが終わっているので
中古の集中導入はひと段落といった感じがします
個人的には1051号車がどうなるのかという議論は
ある気がしますが・・・
初期のノンステップのうちでも、フルフラットでなく
他の会社でも早期廃車にされる類の車両ではないのですが
2台導入されたうちの相方、1052号車は行方不明
バスロケにはまだいるのですが、
2年くらい?稼働が確認されていません
実際、中勢営業所は除籍した車のバスロケが
しばらく残っていることがあるので、かなり怪しいです
つづいて最近、伊勢営業所に導入された1048号車ですが
こちらは伊勢営業所近くにある、子会社の三交伊勢志摩交通
(三重交通伊勢営業所その2、みたいな感じですかね)
に1台だけ残っていた、三交グループ最古参の車両↓を置き換えたようです

最近は稼働率が低かったようですが、昨年の正月輸送で撮影していました☆
都営中古の大型を本体の伊勢営業所に入れて、既存車を転出
3783号車を玉突いて置き換えたようです
全国的にも貴重な、幅大型&長さ中型のキュービックでしたが
年式的には妥当なところでしょう。残念ですが
ちなみに三重交通は42と49を飛び番にするので
(すでに1042番は飛ばし済み)
48まで入れた現状で、中古導入車が名乗る1040番台が枯渇
次の1050番台は先ほど出てきた1051、52号車がいるので
ストレートに番号を重ねることはできなさそうです
・・・が、1050番台はこの2台だけなので
先述のように1052号車がすでにお亡くなりになっているとすれば
1051の1台を改番すれば10台分確保はできます
とりあえず初期ノンステ世代などの経年の順序通りにならない
早期廃車が必要な車両は一掃できたので、ひと段落付いたとも言えます
新車導入だけになるのか、引き続き中古も並行導入するのでしょうか
意外と経年がいっている小型のリエッセ、
代替車種がなく、だましだまし感のあるエアロミディ、
故障率が高いと有名で、それなりに経年がきている小型エルガミオ、
20世紀末周辺に大量導入したエルガLT
20世紀末あたりから今に至るまで
そこまで外観に大きな変化がない、いすゞ車がメインであるため
そんなに古い車がいないように見えますが、
実はミレニアムちょい前の世代が多く集まっていて
昨年度からそこらあたりの置き換えも始まっており、
まだまだ目が離せそうにありません