マルーンの部屋

東海、関西地方の鉄道とバスのブログ

名古屋のバスターミナルにも物申す

物申す回の第二回です

 

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言わずと知れた名古屋市営バスの3大ターミナル名駅、栄、金山

全て、21世紀にきれいになりました。

今回は名古屋3大バスターミナルについてです

 

1-名古屋駅BT

 

元々、JR(高速)バスと市バスの共同使用で1階と2階の2層仕様でした

それが建て替えられ、JRゲートタワービルとJPタワーの両方の1階になりました

2つのビルにありますが接続されていて、ぱっと見は気づかないくらいです

物申すポイントは2つ

 

まず、遠すぎること

地下鉄、JR、名鉄近鉄の駅から離れてしまったこと

初めての人だと少し不安になるくらいです

これは地下鉄をはじめとする他交通との結節点として大幅な減点です

 

2つめ、なぜJRバスを追い出した?

元々のビルは国鉄(当時)と名古屋市共同経営であり、

前述の通りJRバスもありました

この新ターミナルも計画では

JR高速バスも発着する予定でした

 

しかし、貸切、ツアー用としての乗り場しかできず、

高速バスは仮設扱いだった新幹線側に居残ることになりました

仮設として割り切ったのか、

JRバスの待合室はプレハブで、トイレもありません

 

また、JR名古屋駅の大きな駅名看板も待合室に隠れてしまい、

観光客もどこで記念撮影をすべきか迷っていることもしばしば

 

JR的には系列の関連施設がまとまってよかったかもしれませんが、

市としての都市計画的には市、名鉄、JRのバスターミナルが分散するのは

いかがなものかと思います (加えてJRバス以外はわかりにくいところにある)

 

 

2-栄BT

 

これまで、一部のバスは噴水前バスターミナルを使っていましたが、

他の多くのバスは散らばって、路上停を使っていました

これを解消するため、オアシス21新バスターミナルを作ることにしました

 

オアシス21を作るとき、当初は市バス、名鉄バス三重交通など

栄地区のすべてのバスを地下に収容する、バスタ新宿並みに便利でわかりやすい

バスターミナルができる予定でした

 

しかし、「そんなにいらない」との横やりがあり、

市バスの一部(北行き中心)や名鉄バス三重交通のバスのみに縮小され、、

噴水前のバスターミナルも存続し、ここから南行きの市バスが出ることになり、

一部は路上停も残ることになりました

 

これでも、ほとんど新バスターミナルと噴水前バスターミナルになったので、

かなり、よいターミナルになりました

 

しかし、完成してから、

栄地域の微衰を噴水前バスターミナルのせいにする方々が登場し、

噴水前バスターミナルが取り壊され、

追い出された南行き市バスは路上停発着になりました

 

結局現在は多くの市バスが、路上停発着になり、オアシス21周辺は待機する

バスで昼間でもいっぱいになっています

 

あきらかに、オアシス21バスターミナルは失敗です

三重交通などの近距離高速バスと市バスを同居させるくせに

一部の市バスには路上発着を強いています

 

赤字、かつ平日のみの博物館行きは

ターミナル内に入れるのに

市バスの利便性向上を命題としてできた

基幹1号系統は全て路上停発着

 

旧ターミナルとの分担前提の新ターミナル建設と旧ターミナルの廃止という

合わせると支離滅裂な公共事業をバラバラにおこなったため、

現在の栄バスターミナルは完成しました

 

その場しのぎの構造を後付けしまくったため、少なからず車両運用にも無理があり、

朝など留置場所待ちのバスの列ができています

都心部にあるという性格上多くの営業所、系統のバスが集まり、

さらに難しさを増しています

 

 

3-金山BT

 

アスナル金山と一体としてできたバスターミナルです

こちらは簡単、問題はたった一つ

 

7つの乗り場のうちターミナルになっているのはわずか2つ

ほかは、路上停の集合でJR、名鉄、地下鉄の総合駅としての建物からは

路上停に雨にぬれずに移動することはできません

 

また、栄方面のバス停はほかのバス停からは死角になっており、

ポツンとあり、とてもバスターミナルとは言えません

(栄へは地下鉄を使うのがスタンダードだが)

 

しかし、アスナル金山の建て替えも含めた、

再々開発があるらしいので、期待です

 

以上名古屋の三大市バスターミナルについてケチをつけてみました

ものごとケチをつけようとすれば、いくらでもできますし、

いろいろ兼ね合いもあるとは思いますが、

特に、栄はひどいと個人的に思っています

この反省を踏まえて、金山再々開発に期待したいと思います