マルーンの部屋

東海、関西地方の鉄道とバスのブログ

名鉄3500系リニューアル・改

(2021・04・27一部修正)

 

現在、名鉄では

1200系、1800系へのリニューアルが完了し、

6000系も対象車には施工を終えた感じです

 

なので、次に来るリニューアル(更新)として

3500系リニューアルと

3100系の塗装と座席モケットの変更が進んでいます

(3100系については中断中のようですが) 

 

名鉄のリニューアルは

7000系パノラマカーや6000系など

中途半端に途中でやめることが多く、 

未更新の後期車から廃車され、

最後に経年の高いリニューアル車が

廃車されるのが通例と化しています

 

 

しかし、3500系は

足回りの更新も伴う大規模なリニューアルであり、

今回こそは、全車に波及することと思います(願望)

 

とりあえず、補助電源装置がVVVF-IGBTではない、

前期車まで集中的に行うと思われましたが、

なぜか前期車の多くをすっ飛ばして

後期車の3525Fがリニューアルされました

 

(ちなみに前後期は補助電源装置の変更で区別され、

ともにドアチャイムの装備が同時に追加されたので、

未更新車ならドアチャイムの有無でも区別ができます)

 

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まず、3種類のリニューアル車が存在しています

左から原型、試験的リニューアル、

通常リニューアル、ワンマン(準備)リニューアルです

(名前はわたしが勝手につけただけで公式ではありません)

 

 

1-試験的リニューアル車(3511F、消滅済み)

 

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外観は幕式方向幕で原型を留めていますが、

足回りは更新されました

しっかりVVVF-IGBTの音がします

 

内装は両側の乗務員室直上の案内表示のみ

フルカラーLED(パッとビジョン)化されましたが、

元の3色LEDに戻されてしまいました

 

車内灯も蛍光灯のままなので、

「足回りだけリニューアル車」と言えます

 

これは、試験的にリニューアルした3511Fのみでしたが、

 再びリニューアルされて

(量産リニューアル車改造とでも言いましょうか)

3番のワンマン(準備)リニューアル車になりました

 

 

2-通常リニューアル車

  (3501、03~10、14、25F)

 

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この形が一番ベターなリニューアルです

足回りのIGBT化に加えて、

パッとビジョンが全ての車両に採用され、

くたびれていた3色LEDを完全に淘汰しました

 

車内照明(乗務員室除く)もLED化されましたが、

座席モケットはなぜか未更新で(一部除く)

少しくたびれた感があります

 

また、外観では行先表示器のフルカラーLED化、

未更新時代は後期車にのみ取付の

ドアチャイムが音色を変えて取り付けられました

 

後期車(現時点では25Fのみ)の場合、

前期車の更新車と同じ音程のものが、

新しくつけられましたが、

 

取付位置も前期更新車に合わせたため、

古いドアチャイムのスピーカーはふさがれています

 

 

3-ワンマン(準備)リニューアル車

  (3502、11、13、16F)

 

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これはすばらしく大改造されたグループです

 

ザックリ言うと

担当さんが上のメニューでやっていたら、

三河ワンマン6000系のリニューアルを終えた職人が

ちょいちょいっと手伝った感じ

 

2番のグループに加え、

手すり、座席周辺、つり革、床材、内壁の交換

ワンマン対応の準備工事で車体や運転台にも変化が出ています

 

三河ワンマンの6000系4両の

置き換えも見込んでいるのか・・・

はたまた各務原線のワンマン化になるのか・・・

 

3502Fは01~09Fよりも

リニューアルが遅く心配していましたが、

よりよくなってリニューアルされました

 

 

前述のように中途半端なリニューアルだった

3511Fもこちらのタイプになり、

ばっちりきれいになりましたね

 

また、一部の車両は車外スピーカーの

取り付けがなされた状態で出場しているので

このタイプの中でも2種類が存在しています 

 

なお、3502Fが出場した後に

②の形のリニューアルで3514Fが出てきているので

②と③の形で使い分けてリニューアルされると思います

 

                   

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そして、VVVFの更新や内装の変化に隠れて

あまりとりあげられないですが、重要なポイントをひとつ

 

左が未更新車(3100系で代用、ほぼ同じ)、

右がリニューアル車です

 

大変見づらいですが黄色いシールが増えています

「受給電、群開放検知機能付き」と書いてあります

 

3500系は中間車2両がモーター付きですが、

未更新車だと1C8Mとなっていたため

2両のモーターは運命共同体で、

壊れたら他の編成と併結していない限り

全てとまってしまうようになっていました

 

しかし、リニューアルで

VVVF-IGBT化され、1C4M×2となったので

壊れたところを切り離して

(回路的に、もちろん物理的にはくっついている)

生きているモーターで自力で避難できるようになりました

これは、行先表示器のLED化より圧倒的に大事なことですね

 

例を挙げると、過去阪和線

103系が走っていたころの末期

103系は経年のため相対的に故障が増えていました

 

しかし阪和線関西空港や和歌山、

南紀白浜大阪環状線とをつなぐ大動脈であり、

運転間隔も短かった(名鉄と同じ状況)

そこで103系が立ち往生するのは困る

 

というわけで、車両数に余裕のある昼間は

モーターが1セットしかない4両編成よりも

2セットあって片方が壊れても、

生き残ったほうで避難できる6両編成を使っていた

ということもありました

 

車両故障」という理由での

運休、遅延を減らす策というわけです

 

 

☆要望書☆

 

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さっきと同じ写真ですが3500系は

輸送力が求められる時代に作られたため、

ドア横のスペースが大きく、

座席数が6人掛けと少なくなっています

 

しかし、その後に出てきて

3500系と共通運用をしている車両では

8人掛けで標準的になりました

 

3500系の6人掛けはなかなか少なく感じます

しかしリニューアルでも変わらず6人掛けのままです

 

共通運用の車両が8人掛けでやっていけてるんだから、

リニューアル時に3500系も8人掛けにしてほしいと思います

名鉄さんよろしくおねがいします