マルーンの部屋

東海、関西地方の鉄道とバスのブログ

<東京の「引退直前」を欲張る!!> ②小田急VSE

 

marunkun.hatenablog.com

 

こちらから続きます

 

渋谷から新宿に移動しまして狙いますは・・・

 

 

わずか17歳ながら引退が決定したVSE

定期運用を離脱する前に、どうしても撮っておきたかった車両でした

 

東京の「引退直前」を集める今回の企画の中でも

最優先事項がこの子でございました

 

 

定期運用離脱直前ということで、車内は満席

別れを惜しむ人々が多く集まっておりました

 

いくら寿命の短めなことが多い関東圏でも

17年での編成ごと廃車は衝撃的でした(。-`ω-)

2005年って言えば、名古屋でいうところのミュースカイですよ

 

ただ17年という若さでに引退というだけでなく、

美しいフォルムのVSEが引退してしまうという

ダブルの驚きをもって報じられました

 

ワタクシもこんなに「美しい」鉄道車両は他にないと思います

 

名鉄小田急は「パノラマカー」「ロマンスカー」と

前面展望を売りにしているという共通点がありましたが、

ミュースカイとVSEが同じくらいに出てきたころから

路線の違いが鮮明になりましたね

 

名鉄ミュースカイの世代から、

パノラマカーを完全にやめて実用本位の特急にシフト

対して小田急ロマンスカーの「進化」を思わせるVSEを投入

 

前面展望をあきらめた名鉄の地元民としては

VSEがうらやましく思えたものでした

 

 

ヨーロッパの高速鉄道を思わせる、日本離れしたデザイン

デビューした時は「さすが小田急ロマンスカー」と思わせるに十分でした

 

 

引退直前ということで、ステッカーが貼付されていましたが

まるで花束が運転席に置かれているような上品さ

白いVSEの美しさを全く損なわない控えめなデザインで

小田急さんのこだわりを感じさせました

 

 

新宿駅の特急用ホームは、VSE引退仕様になっていて

いかに愛されていた車両かがよくわかりました

 

 

折り返し時間を利用して色々撮らせていただきました

 

途中駅の通過シーンの方が、走行シーンはきれいに撮れますが

こういう写真は撮れないので新宿で正解でした

 

VSEの早期退役の理由としては、

連接台車を用いたことによる車体長・ドア位置の違いが

これからの施策に不都合ということのようです

 

 

それを表すのがこちら

 

小田急特急車の種類別の乗車位置案内ですが

白色のVSEにご注目(。-`ω-)

 

10両編成ながらも、めちゃめちゃ短いのがわかると思います

GSEなどの普通のサイズの車両だと7両分ですΣ(゚д゚lll)

 

名鉄もドア位置の不都合で2ドア車を優先的に廃車にしましたが

そんなレベルじゃないですよね(^-^;

 

例えて言うならば、鶴舞線東山線の車両ぶち込んだ感じですね

ちなみに鶴舞線は1両20m、東山線は15.5mです

 

こんなに大幅にサイズの違う車両を混ぜている状況で

ホームドアをつけるのは、さすがに無理があるというわけです

 

 

小田原方の先頭車も撮影します

折り返しの小田原行きも満員で出発していきました

 

わずか経年17年、人気はピカイチ、設備に問題があるわけでもない

でも、車両が独特すぎて他と合わない

 

それだけの理由ながらも、どうしようもない理由で

彼は短い生涯を終えることになりました

惜しい車両をなくしましたと心から思います

 

これまでもロマンスカーを買っていた

長野電鉄あたりが買ってくれて

また走らせてくれることを切に願いたいです

 

 

特急用ホームの小田原方先頭には

これまで歴代のロマンスカーが描かれていました

 

ひとつ前のEXEが第一線でまだまだ活躍する中で

一足早く運行終了の「2022」の文字が

白い車体の絵の下に書き足されることになりそうです