いつも撮ろう撮ろうと思ってて放置してた、津行きをようやく回収
運のよいことにサニーカーが来てくれました
最終のみの1日1本の津行き特急です
都市という概念としての「津行き」は多く存在するものの
一つ先にある津市の繁華街にある「津新町行き」として運行
津新町は棒線の上下各1線に加えて、折り返し専用の1番線があるため
ここで名古屋方面に折り返します
普通は日中全列車が津新町折り返し(以遠は急行が各駅に停車)、
急行も朝夕を中心に折り返しが存在します
しかし、津新町は特急通過駅であるために
特急のみは「津」止まりとなっています
(名鉄だったら特別停車してそう(^-^;)
前述の通り、津は棒線駅なので折り返しができず
津で車内点検を急いで終わらせてそのまま直進
回送として津新町の折り返し線に入ってエンド交換
白塚の車庫まで回送されます
で、この最終となる津行きの特急
23:03の四日市以遠最終急行となる津新町行きの後に出る
23:10発の最終特急で、鈴鹿・津(・松阪)市民の救済列車になっています
なかなかうまく組まれたダイヤとなっているので
簡単にご紹介
まず、この特急より7分前に出発する、23:03の津新町行き最終急行が
名駅基準では特急課金で7分が買える(だけ)のイメージです
ただ、この先の接続を見ていきます
7分遅で出た特急は四日市までに急行に追いつかず
四日市の一つ先の急行停車駅である塩浜で追い抜きます
四日市時点では
急行:23:36着37発、特急:23:38着39発と肉薄
別に四日市で緩急接続をしても問題ない時間配分です
(なんなら1本前の松阪行き特急は1分速い)
たしかに、待避線には普通白塚行き最終が鎮座しているので
このままでは急行を本線に入れるしかないのですが、
この白塚行き、10分以上四日市で待機して急行と特急を先に行かせます
スムーズにいかせるなら普通を塩浜まで先行
四日市で特急と急行が緩急接続、塩浜で普通が2列車待避できると思われ
(現行の白塚行き最終のわずか9分後に塩浜行き最終が出発するので
各通過駅への最終アプローチは最低限のロスで可能)
とりあえず四日市より先まで急行を引っ張ることにより
名駅基準では特急課金で7分が買える(だけ)だったものの、
これをした人は四日市で急行を捕まえることができず
(塩浜は特急通過なので次にとまる)鈴鹿市内の白子まで連行♪
特急料金が四日市の520円から白子920円に上がります☆
最終急行を逃した客からしっかり吸い上げてます(笑)
ちなみに四日市から白子までの間で分岐する鈴鹿線へのフォローは
四日市で例の普通白塚行きに乗り換えることで確保
なので鈴鹿線の最終は、最終急行から接続の10分後の
最終白塚行き普通まで待って日付が変わってから出発します
だいぶご親切です
で、白子の段階では特急⇨急行の順で着発
名駅(、桑名、四日市)で最終急行を逃した客はようやく急行に乗り換え
920円吸い上げました
めでたしめでたし
・・・では終わらず(笑)
塩浜以降、特急⇨急行の順で深夜の線路を雁行していきますが
津市内に入った江戸橋駅(急行以下停車)で先行する
伊勢中川行き最終普通が見えてきます
特急、急行共に津市内が終点となりますが、
この普通はギリ松阪市内の伊勢中川まで走る最終
ぜひにも接続したい!
ただ、終点の津は棒線駅なので、江戸橋で追い抜きをかけます
が、追い抜きをかけるのは特急のみ
白子発が3分差でしかない急行は追い抜けず・・・
津駅では
特急当駅止め⇨普通伊勢中川⇨急行津新町の順に着発
結局、急行は伊勢中川行き最終連絡を取ることができません
なんなら終点の津新町で普通が数分待ってあげればいいのですが
それさえもせず・・・
これをすることによって、南が丘・久居・桃園・中川における
名駅基準での最終が
無課金:22:34 (最終一本前の)急行津新町行き
課 金:23:10 最終特急 津行き
と30分以上大きく開く上に、この2本とも乗換先は
同じ最終伊勢中川行きになるので
(急行の時は早々と四日市で接続、特急は先述の通り津)
課金しないと30分以上も前に切り上げなければならないうえに
到着する時間は変わらない(=乗車時間が30分以上も延びる)という
これはあこぎな商売ですぜ(>_<)
桃園、伊勢中川はともかく(^^;
津のベッドタウンである南が丘と、単独で市制を敷いていた久居の
両駅における最終で、ここまでうまくやるのはさすが近鉄・・・
最終列車の深さを感じました