近鉄の一般車両は古いことで有名ですが、
名古屋線はその象徴的なラインナップとなっています
21世紀になって作られた車両は
シリーズ21と呼ばれ、これまでとは
一線を画す車両となっていますが、
名古屋線には1両たりとも配属されず、
21世紀も20年が経とうとしている現在も
名古屋線の一般型車両は20世紀の車両
「シリーズ20」で統一されています
その中でも一番よく見かける車両は
こちらのお顔での車両群です
現存のシリーズ20でも最古参の一群です
車齢50年近くでいらっしゃいます
見た目が同じでも、編成両数やトイレ、座席、
制御方式、ワンマン対応など
様々な種類があり、急行から支線ワンマンまで
この顔に出会うことができます
ラッピング車両に
なんか違う感じがするのは自分だけなのでしょうか
窓に縁取りがあればもうすこし
締まった顔になるのではないかと思いますが・・・
近年更新された車両も多く、
関西の鉄道会社らしく車齢を
感じさせない車内に仕上がっています
裏を返せばしばらくこの車両を
使い倒すという意思表示なのですが・・・
余談ですが、古い校舎の公立学校で、
なぜかトイレだけきれいな学校がありますが、
それは教育委員会の
「この学校の建て替えはしない」という
意思表示だ
という話を聞いたことがあります
(リニューアルしたばかりのトイレを壊して
建て替えるのはよくないという理論)
次に多いのがこのザ・近鉄であるこの顔
上の方のステンレスがいい感じです
一番よく見かけるような気がする、
この9000系は番号的には最新型に思えますが
全く最新ではありません
そもそもVVVF車でもなく、界磁チョッパ制御です
さらに、元から名古屋線にいたわけではなく、
奈良線からのおさがり
奈良線用という意味の9000番台です
急行の増結車運用から
志摩線のワンマン運用までこなしています
最後がこちら
3ドア転換クロスシート車という
近鉄では異色の車両です
4両編成なので急行運用専属です
名古屋線の華、エースです
といっても1988年製造開始という
早や30年選手
JR西日本の221系、
JR東海の311系と同世代なのです
311系に至っては置き換えが決まっているわけで
その世代が本線格の名古屋線でエースである
と言えば、名古屋線の状況がわかると思います
とはいっても、これらのどの車両も
元からいい車両であり、
リニューアルもされているので
不快感は感じません
が、新しい車両がもうそろそろ
ほしくなってきた近鉄名古屋線です