現時点での名古屋市営地下鉄の車両で
特殊だとされるものは
鶴舞線3159H、N3101H、
桜通線6101Hの3つだと思っています
今回は3159Hと6101Hを取り上げます
まず、3159H
開業時からの4両編成を
すべて6両編成に組み替えるとき
古い3000形が2両余ってしまいました
そこで東京ならば捨てるところですが、
名市交では本来6両編成である当時の最新車、
3050形の両端4両のみを特別に作ったうえ、
真ん中に余りを組み込み、6両編成にしました
そうしてできたのが3159Hです
写真のように真ん中2両が3000形で
片方は運転台付きです(機器撤去済み)
実はこの3000形、窓・ドアともに
Hゴム押さえの初期車なのです(第6編成)
わざと余り物を初期車にしたのです
(詳しくはこちら参照
理由はこの編成変更が終わってしばらくしたら、
3050形を追加製造し、3000形の初期車を
廃車にしようとしていたからなのです
その際に、この3159Hの中間車も廃車対象となり
多少製造時期が異なるものの、
晴れて3050形できれいに6両そろうはずだったのです
しかし、3000形初期車を置き換える前に
鶴舞線用3000形よりも
後にできた東山線用の5000形に問題が起こりました
(3000形は1977年より、
5000形は1980年より製造)
元々高速域(といっても知れてるくらいのレベルの速さ)で
横揺れがひどく、問題視されていたのに加え、
新たに導入されるATC機器を
置く場所がないことがわかりました
そこで、鶴舞線3000形の置き換えをやめて、
先に東山線用5000形を置き換えることになり、
東山線N1000形が大量製造されました
そして、N1000形がすべて完成し、
5000形が全廃されたあと
ようやく3000形の置き換えに
着手できることになりました
しかし時代はすでに滑らかな車体、
VVVF-IGBT全盛時代になっており、
いまさらビード付き車体、
VVVF-GTOの3050形を作るのは
全くおかしなことであるため、
新しく形式が起こされ、N3000形が誕生しました
この3159Hの真ん中2両に話は戻ります
真ん中2両だけ新車に置き換える
という手もあったはずですが、実現には至らず
3000形初期車のみで構成される編成が
全廃された後もそのまま生き残りましたが、
2019年度に6両すべて置き換えられました
この3159H以外の
3050形のすべての編成は健在です
また、現在足回りのリニューアル工事が進行中で
VVVFーIGBTに換装されており、
長くの活躍が予想されます
かなしいですね
つづきまして6101H
こちらは桜通線開業前に
桜通線用の車両の6000形の先行試作車として
4両編成として作られました
特殊な右ハンドル車ながら使用されました
(名鉄乗り入れはせず)
その後開業と同時に
桜通線で量産車と共通で走り始め、
後に中間車1両(こちらは量産車仕様)を組み込み、
5両編成となりました
ここから持論を展開させていただきます
この桜通線6000形は
鶴舞線3050形と性能的にはほぼ同じであり
大きく異なるところは
前述の通りの運転台が左右異なることです
(ATS、ATO、カーテンなどは
つけ外しできるっしょ、たぶん)
そして、6101Hは試作要素が多く、
他の6000形車両よりも少し古いこと
また、あとから組み込まれた中間車1両は
比較的新しく量産仕様であるので
試作車と運命を共にさせるのは忍びない・・・
そこで3059Hの中間2両に
6101Hから中間車2両を持ってくることを
提案します(量産車と試作車1両ずつ)
そして、現在製造中の鶴舞線用N3000形の姉妹車
かつ桜通線での最新形式の6050形を1本追加製造し、
余りの3000形2両と
6101Hの3両を廃車にすればどうでしょうか
もちろん6101Hからの2両に
それなりの対応工事を施して
しかし、この案は6101Hが
編成丸ごと更新工事を受けたことにより
ありえなくなりました ざんねん
けっこういい案だと自分では納得していたのですが・・・