マルーンの部屋

東海、関西地方の鉄道とバスのブログ

孤高の683系しらさぎ

北陸新幹線が金沢まで開業し、北陸フィーバーが

起こったのがはや5年前(2015年)

 

新幹線開業による北陸特急の再編で

サンダーバードしらさぎに大幅な変更、

そしてはくたかは廃止となりました

 

名古屋、米原から北陸へ向かう特急しらさぎ

全て金沢止まりとなり、683系から

はくたか用(一部サンダーバード用)だった

681系による運転になったことはご承知の通り

 

しかし、現在もしらさぎに使われる683系が

6両と3両各1本ずつ存在します

f:id:marunkun:20200530182739j:plain

 

こちら683系8000番台です

f:id:marunkun:20200530182742j:plain

 

 

683系8000番台はもともと

北越急行はくたか用にもっていた車両で、

車体艤装は地元の新潟トランシスが行った

新潟っ子の車両です

 

というわけで、元々しらさぎにいた683系とは

違う683系なのです

 

ここからはなぜ、

彼が今しらさぎにいるのかという話

 

 

本来はJR西日本北越急行共に

特急はくたかの運用はすべて681系で賄えたため、

(はくたかのみ最高速度160km/h)

 

進化形の683系ははくたかに入る必要がなく、

683系は160km/h未対応で作られました(準備工事のみ)

 

しかし、後から北越急行が1編成はくたか用車両を

作る必要が出てきました

(1編成=基本6両+付属3両)

 

そのため1編成(6両+3両)だけ160km/h対応の

683系ができたのです

(かつ唯一の北越急行所属683系)

 

それがこの683系8000番台なのです

 

よって683系でありながら

160km/h出せるという681系の仕様も

持っているという特別な683系となったのです

 

はくたか時代から北越急行の681系と共通運用され、

新幹線金沢開業時に681系とともに

JR西日本へ売却されました

 

売却後も681系とひとまとまりにされ、

北越急行車やJR西日本の681系と

共にしらさぎ用車両とされました

 

なので、この683系は生まれてこの方

683系の運用ではなく、

ずーっと681系の運用に入っているのです

 

しらさぎに来た後も、完全に681系しらさぎ編成と

共通運用なので、名古屋にも乗り入れます

 

f:id:marunkun:20200530182816j:plain
f:id:marunkun:20200530182736j:plain

 

 

なお、前照灯はHIDなので、遠くからでも

見分けることができます

f:id:marunkun:20200530182811j:plain

 

リニューアルはサンダーバード用編成のみなので

この編成は対象外となっています

 

北陸新幹線が延伸された後は681系の廃車は

仕方ないとは思いますが、

この683系がどうなるのか心配です

 

廃車まで、681系と運命を共にするのか・・・

 

683系として特殊という 

不安な要素もありますが、

寿命を全うしてほしいと思います